講演会「みたか むかしの 中近東」

中近東文化センター×ICU 特別企画

講演会「みたか むかしの 中近東」

日時・場所

『考古学に国際貢献はできるのか』

アナトリア考古学研究所所長 大村幸弘
10月24日(土) 11:25~12:45 本館116教室

『歴史の中の中近東』

中近東文化センター理事長 阿部知之
10月25日(日) 11:25~12:45 本館116教室

 

なぜICU祭実行委員会が中近東文化センターに対して、講演を依頼したのか。その理由はICUが献学以来掲げる「3つの使命」の文脈において説明されます。

 

I.「国際性への使命」をもつ学生は、世界の問題、国際的緊張状態などを自己の問題として捉えることが求められます。中近東地域は文明発祥の地の一角を占めているため、現代社会が抱える問題が中近東地域の長い歴史に起因している例も多くあります。本講演が国際社会への関心を呼び覚まし、より理解を深めるきっかけとなることが期待されます。

 

C.「キリスト教への使命」は、決してキリスト教信徒をつくることを目的としているわけではありません。しかし人間存在としての個々人は、それぞれが見出した真理に身を捧げる宗教的な姿勢を示すことが望まれています。周知の通り中近東という地域は、実にユダヤ教やキリスト教、そしてイスラーム教など世界宗教の揺籃の地でもあります。その中東地域についてより深く学ぶことは、宗教的存在としての人間について理解する絶好の機会となりましょう。

 

U.「学問への使命」は真理を追求し、精神の開放と涵養を重視するリベラルアーツ教育の真髄です。中近東文化センターの、中近東における最先端の発掘調査の成果を内包するその研究は、世界的に見ても優れて高い学問的水準を誇ります。知識の交流という意味において、中近東文化センターによる講演は、極めて上質な学問的価値を有するのです。

 

本年2015年は、日本における中近東研究および発表の施設としての中近東文化センターを発意し、設立に尽力した、同センター名誉総裁三笠宮崇仁殿下の百寿を記念する年であり、ICUとの特別企画が実現しました。
是非来場者の皆様も、ICUの学生の「3つの使命」を意識しながら、貴重な講演に参加してみませんか。
皆様のご参加をお待ちしています。