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ICUの一般教育科目は、英語でGeneral Education、俗にGE（ジェネード）と呼ばれます。GEは、常に総合的な視点から問題の本質を捉えることのできる柔軟な批判的・創造的思考力を養うことを目的としています。また、専門科目の学習と有機的に連動されながら学びますので，これから専門を学ぶ学生にも、すでにある程度専門を学んだ学生にも意味のあるプログラムとして設定されています。それぞれの学問分野が人間の営みでどのような課題と意味をもっているのか。何が根本的な問題であり、それを解決するためにはどのような学問分野の協力が必要であるのか。学生は一般教育科目の学習を通して、これらの問題を認識します。つまり、他の分野との相互対話や協力ができるような、生きた高度の教養を身に付ける学習の機会が一般教育科目なのです。
具体的には人文科学、社会科学、自然科学の３系列と、枠にとらわれない幅広い立場から種種の問題を取り扱う総合科目に分かれています。その中で、ICU唯一の全学生必修科目であり、もっともICUらしい授業のうちの一つである「キリスト教概論」（Introduction to Christianity）、通称「インクリ」が人文科学系列の一般教育科目があります。授業の内容はタイトルから想像するようなキリスト教信仰への導きを目的としたものではなく、キリスト教の基本的内容を理解しながら、その思想的意義や問題点を考察し、時には批判的立場を模索したり、他の宗教や文化との関連において捉えることを大きな目的としています。
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