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「モダン・ミリー」舞台制作の様子





外からはなかなか見えにくい普段のICUの様子をお届けしていこうというこの企画。ICU祭が近いということで、ICU祭でも特に注目!と思われる企画と共に、ご紹介します。第3回は、ICU祭で「モダン・ミリー」を企画されている歌劇団さんにフォーカスします。今回、お話を伺ったのは、代表者の川瀬健人さん(4年)です。

−モダン・ミリーとはどんな作品でしょう?
_舞台は1923年、アメリカ。アメリカが「新しいこと」を「良いこと」だ、として浮き足立っていた時代です。田舎からミリー・ディルモントという女の子が夢を持って出て来て、「モダンな生き方」を目指します。就職、恋愛、酔っ払って失敗してみたり、といろいろなことを経験するんです。その中で誘拐事件にちょっと巻き込まれたりして(笑)、最終的にはジミーという男性と仲良くなって、ハッピーエンドを迎えるわけです。

どんな感じの作品になりそうですか?
_とにかく元気の良い作品です。というよりも元気が出るような作品ですね。お芝居の面白いところは、見ていてやってる人たちの気持ちが伝わってくる、悲しく演じていると悲しさが、楽しく演じていると楽しさが伝わってくる、というところだと思うんですが、そういう意味で元気の良いお芝居をして、元気を伝えられたらなー、と思ってます。

−歌、踊りのほうは?
_お芝居+歌+ダンス、って感じです(笑)。歌も、ダンスも学外からのOB・OGに来てもらっています。

−歌劇団の「モダン・ミリー」
_もともとブロードウェイで上演されているミュージカルで、Thoroughly Modern Millieという作品があります。自分(川瀬 健人)がブロードウェイで見てきたのを友達に話しているうちに、「ミリーをICUでやろう」という話になったんですよ。CDはあるから音はある、それに粗筋もある、だったら台本作ってやってみよう、となって。だからほとんど台本は書いているんです。歌劇団にしては珍しいことなんですが、台本、脚本、演出等、ほとんどゼロから創り出している感じでした。音楽もそのまま使えないから音製作さんがCDの音をもとにMIDIやエレクトーンとかを利用して作っているんです。

−ダンスのほうは?
_歌劇団の03(2003年卒業)のOGで加藤梓さんと、村上智さんという二人の方に来てもらって、振り付けしてもらいました。二人とも、しっかりダンスを勉強して将来ダンスに進んでいこうと決めている方達で、智さんの方は、この秋に劇団四季にダンサーとして入ることが決まったそうです。今考えるとすごくラッキーなことですが、春に「ミリーの振り付けやってもらえませんか?」と聞いた時はまだ四季の話とかもない頃で、自分達の勉強にもなるからぜひやりたいということで、交通費だけで引き受けてもらったんですよ。

−今回の公演は、かなり大きい規模ですよね
_歌劇団の公演は例年大がかりなので、過去と比べて大きいと言うわけじゃありませんが、いろんなところから人がやってくる感じで、かなりの大人数なのは確かですね。多分ここ数年なかったくらい、外から歌劇団に人がやってきている。ダンスの人もOGだし、歌指導もOG、OB。スタッフのほうも照明委員会で普段働いている人に来てもらったりと、僕の持ちうる全ての人脈を結集した感じになっています(笑)。

−日頃の活動について教えてください
_歌劇団は公演やってなんぼですから、公演の日程が決まったら、その日程に向けて、皆でいろんな人を集めて、プロダクションを組んで、それに向けて練習していく、ただそれだけです。下準備して、スタッフ集めて、公演の方針を決めて、役者を集めて、で練習して公演、って感じですね。基本的にはいつも同じことをやってます(笑)。一回事に人が抜けたり、入ってきたり。今回はたまたまICU祭と公演の日程を合わせる事が出来たので、ICU祭での公演に挑戦してみた感じです。ICU祭なら、普段の公演よりも、いろいろな客層が見込めますからね。こちらもいろんな人にも見てもらいたかったので。

−いつもはどこで発表を?
オーディトリアム(D館東棟)と、多目的ホール(D館西棟)でやっています。外にやっていくとお金がかかっていってしまいますから(笑)。それでも今回は予算の規模が80、90万かかっているんですよ。やっぱり衣装、セットの代金が多くかかっている。指導で来てもらっている人たちへの交通費などもかかっていますが…一番多いのはやっぱりセットかな。今回はセットもちょっと注目です。

−日頃の活動の雰囲気は?
_歌劇団という団体は境界のゆるい団体で、「僕は歌劇団のメンバーだ」と強く思っている人が、ディレクターをやったり、プロデューサーをやったり、つまり中心になってひっぱっているわけです。最近、部としての体裁をもっと整えようという流れもありますが、基本的には公演ごとに人が集まって、去っていく、という感じです。公演のたびにメンバーが半分ぐらい入れ替わってますね。歌劇団は公演の規模が大きくて、というのも、キャスティングの段階でそもそも10人絶対超えてしまう上に、さらに音の製作もやらなければならない、音響とか照明とかも普通の芝居よりもすごく手間がかかる、セットにしても作品自体が長い事が多いから大きいセットを使わざるを得ない、といういろいろな事情があるからなんですが、どうしても30,40人はかかわる舞台になります。それを引っ張っていくというのは、結構大変な作業で、年中同じペースで作業していくのは難しいです。それで一年に一回、または二年に一回という形で、公演をうつときにみんな集まってくる、という形で運営をしています。

−これからの予定は?
_全然未定です(笑)。でもなにか面白い作品をやってくれるんじゃないかと期待しています。自分はすでに4年生なので来年以降はちょっと関われないんですけど、でも今回モダン・ミリーをやった人の中からやっぱこんなんやってきたい、とか話が出てくるといいなー、と思ってます。

−いままで歌劇団をやっていて印象的だったことは?
_うーん…今回は、芝居をやるのは初めて、歌うのも踊るのも人前でやるのは初めて、って人が
多かったです。でも、そういう初心者、って人たちがだんだんとうまくなっていくのを見れたのが一番印象的でしたね。過去?過去ではどうかな、ここ3年位は劇中で恋人役になる人達は、みんな実生活では必ず仲が良くなかったってことかな(笑)。

−いつ頃から?
_7月くらいですからねぇ。集まる人は集めて練習して、本格的にはじめたのは8月後半くらいです。

−入部されたきっかけはなんでしょう?
_「クレイジー・フォー・ユー」というミュージカルを見たのがきっかけです。01の小幡さんという人がやってたんですけども、公演を見て、学生でもこれだけできるのか、と思ったのがきっかけですね。僕にとって公演の一つの理想形です。今回の「モダン・ミリー」でも、学生が、学生生活をしながらどこまで頑張れるかっていうのを見せたいと思っています。

−ICU祭のテーマとどういった関わりを?
_今回この「モダン・ミリー」を作り上げる上で、僕、けっこう思い切った配役をしてみたんですよ。人が聞いたら、「え、この人がこの役をやるの?」って疑問に思っちゃうような配役をしたんですけども、それはその人が気づいていないようなものを引き出して、個人個人の違いをうまく纏め上げて公演を作り上げたい、と思ったからなんです。それは今回のICU祭のテーマ「彩」、個性を最大限に引き出す、というテーマと非常に近いんじゃないかな、と思っています


モダン・ミリー 1 D館東棟オーディトリウム
ICU歌劇団
元気を失っていませんか? 自分の原点を覚えていますか? 「モダン・ミリー」はちょっぴり元気になるミュージカルです。「モダン」を目指してニューヨークにやってきたミリーの生き方にあなたは何を感じるでしょうか。

原作は2002年トニー賞最優秀作品賞受賞の"Thoroughly Modern Millie."。まだ日本では翻訳も上演もされたことのない作品です。ブロードウェイのコピーではなく、ICU版として生まれ変わったモダン・ミリー、ぜひ、ご覧になってください。
Musical!

モダン・ミリーの企画の詳しい情報は、ICU祭当日配布されるパンフレットをご参照ください。パンフレットの情報は一部、サイトでも御覧頂けます。








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